その場所
久々にもんてんと2人で飲んだ
飲んだというより、食った
我々が愛してやまない店、しちりん
しばらく、行ってなかった
もんてんといつも言っていた
しちりんに行きてーなぁって
数々のドラマが生まれた場所、しちりん
その場所に、何年か振りにもんてんと訪れたのである
店に入った途端、炭火で肉を焼いているいい匂いが我々を包んだ
もう、着いた途端に満足だった
土曜の夜であったが、座敷が丁度空いていた
まるで、数年振りの帰郷をしちりんも分かっているかのようであった
べつにもんてんとはたいして話す事もそんなにない
いつも連絡を取っているわけではないが、まぁ別にお互いに何でもいいのだ
まさに家族なのだ
我々家族は言葉はいらない
なので、2人してしちりんで最初の一杯を飲んで満足だったのだ
それほど色々詰まった場所なのだしちりんは
基本的に、ホルモンを中心とした焼肉屋だが、まぁ色々ある
数年振りに行ったせいか、メニューも少し変わっていて当時よく食っていた脂がギッタギタのホルモンがなくなっていた
それが少し残念だが、人の人生も日々変化があるように
しちりんにも変化があったのだろう
そんなホルモンやカルビを堪能しつつ、どーでもいい話に花を咲かせた夜であった
なお、写真はない
あまりにも満足して楽しい夜だったので、少しツイッターを覗いた程度で携帯に触れなかった
本当に、もんてんは話していて楽なのだ
感覚が同じなので、マジでどーでもいいし何でもいい話しかしていない
閉店間際まで、店で談笑し
少し肌寒い夜風を浴び
物語シリーズに出てくるような無機質なマンションや建物の間を抜け、家路に着いた
たかが数時間、どーでもいい話をしていただけだが、慰安旅行から帰ってきたかのような満足感に包まれていた
きっと誰にでも、心に残っている大切な場所というものがあるだろう
それが、店なのか公園なのか人によって様々だ
もしそーいう場所があるなら、ふと訪れてみるといい
月日と共に、その場所から見える景色はもしかしたら変わって見えるかも知れない
私にとって、あのホルモン焼きしちりんはそーいう大切な場所の1つなのだ
ちなみに、もんてんと2人でにんにくやにんにくの味付け、玉ねぎといった臭いが強烈なものばかり食べていたせいか、もんてんの家はとてつもなく臭くなってしまい、もんてん母から苦情がきたのであった
南〜無〜