一生音楽をやる方法
10代の頃からアイドルとして生きてきて、46歳という年齢で何の仕事をして生活していくのか?正直、芸能人としてのスキルしかなくて日々を生きていけるのか?
なんて、ツイートを朝見ました。
本当にそう思います。
音楽一本でやっていくから、バイトや派遣で十分と言ってる奴らが山のようにいます。
特に若い奴ら。
若さゆえの過ちか、現実が見えないのが若者の良いところであり悪いところでもありますね。
私の大好きなバンド、Peripheryでさえバンド活動だけで食べていくのは不可能と言ってる時代です。あれほどの作品を作って、ワールドツアーをしてもバンドの稼ぎだけじゃ生活できないという現実があるんです。
本当に、バンドだけで生活していってる奴らなんて5パーセント以下じゃないですかね、全世界でも。
全く夢のない話ですが、現実です。
基本的に、バンドはライブだのレコーディングだの色々あって平日だろうがなんだろうが休みが取れなければ活動が一気に狭まります。
なので、私は少々肉体的にきついですが建築業界に飛び込みました。
そんな頻繁でなければ、多少の融通が利いたのでバンド活動自体に差し支えがありませんでした。
もうかれこれ10数年同じ職種で仕事をしていますが(職場は数回チェンジした)、思い通りに休めなかったことはありません。
そこは、仕事をちゃんとやって信用を勝ち取っていました。
そして、音楽も本気でやってるんですという所を職場の人間にもしっかり見せていくことが重要です。
最初は、鼻で笑われますがなんと言われようが直向きにその姿を見せていれば認めざるをえないんですね。
私は、親もいい加減いつまでバンドをやっているんだ、そろそろちゃんとしろとずっと言われてましたが、仕事も音楽もやり続けた結果今じゃ次はどこでライブだ?と、聞いてくるぐらいになりました。
まぁ、いってももう無駄と思ったのかもしれませんが。
去年の7月に約10日間ぐらい西日本ツアーをして、12月にも二週間ぐらいアメリカツアーをして、今年の8月には半月かけてヨーロッパツアーをする予定でいます。
通常なら、こんなに仕事を有給使わずに休むとか無理だと思います。
でも、私が本気で音楽に取り組んでいると周りは思ってくれているので休めるのです。
そんな私も最初はくそダラダラ仕事してました。仕事なんて意味ねーよくって思ってました。でも、ちゃんと仕事を覚えて出来るようになるとどんどん仕事が楽になるんですよね。要領も得るので。
これがわかるまでは苦労しました(笑)
そのおかげで本当にバンド活動が今しやすいですね。
若いうちにデビューしてある程度有名になって、稼げなくなって辛そうにしている奴らを何人も見たことがあります。
みんな、半分ぐらい死んだ魚の眼をして笑ってます。
でも、仕事というスキルがあれば音楽で稼げなくなってもどーしようと思うことなく、そのスキルで食いつないで音楽が続けられるんですよね。
いうなれば、一生やっていけるんですよ音楽を好きなように。
まぁなかなか若い時はそう思えないんですけどね。
夢を語る暇があったらごちゃごちゃ言ってねーで仕事しろと言いたいですね。
音楽一本でやっていきたいと若いやつが言っても信用されません。
熱く語ってきても、そいつの行動を見てればあぁ無理だな思う奴をいっぱい見てきました。
なので、夢を語るからには中途半端なことはしないで、行動して信用を得て欲しいと強く思います。口だけのやつが多すぎます。
本気なら自分の想いを伝える情熱と、誠実な行動と、決して折れない意思が本当に重要です。
あと、ライブだなんだで休みとれるかなぁってすぐ思っちゃう人は音楽は向いてないでしょうね。
というわけで、一生音楽をやっていく私のバンド曲を聴いてください(笑)